50代で仕事が覚えられない時の対処法|私が「覚える」をやめて楽になった話

「最近、仕事がなかなか覚えられない」

50代で転職した人や新しい仕事を始めた人なら、一度は感じたことがあるのではないでしょうか。

私も未経験でホテルのフロントへ転職した時、毎日のようにそう思っていました。

チェックインの手順。

電話対応。

精算方法。

館内案内。

外国人のお客様への対応。

覚えることが多すぎて、頭の中が常に満員電車のような状態でした。

若い頃ならもっと早く覚えられたのではないか。

自分は衰えたのではないか。

そんなことばかり考えていました。

しかし今振り返ると、問題は記憶力ではありませんでした。

むしろ、「全部覚えようとしていたこと」が問題だったのです。

今回は、50代で仕事が覚えられないと悩んでいる方へ、私が実際に試して効果を感じた方法をお伝えします。

結論|記憶は紙に任せる

結論から言います。

50代で仕事が覚えられない時は、

「全部を頭で覚えようとしない」

ことです。

私は途中から考え方を変えました。

記憶は紙に任せる。

自分は必要な情報を探す役に徹する。

そう決めたのです。

すると不思議なくらい気持ちが楽になりました。

仕事のミスも減りました。

なぜ50代になると仕事が覚えられないと感じるのか

50代になると若い頃と同じやり方では苦しくなることがあります。

新しい職場では、

  • 仕事そのもの
  • 人間関係
  • 職場ルール
  • パソコン操作
  • 専門用語

などを同時に覚えなければなりません。

しかも家庭のことや将来のことも考えながら働いています。

頭の中で処理する情報量が多いのです。

だから覚えられないのではなく、

処理する量が多すぎる。

まずはそう考えた方が現実的です。

私が最初にやった失敗

転職当初、私は真面目にノートを取っていました。

先輩から教わったことを全部書き残していました。

しかし、ある日気づいたのです。

書いているだけで見返していない。

ノートはどんどん厚くなるのに、必要な情報がどこにあるのか分からない。

これでは意味がありません。

その時の私は、

「覚えられない」

のではなく、

「探せない」

状態だったのです。

図書館の例えで考えると分かりやすい

ある日、ふと思いました。

図書館の司書さんは本を全部暗記しているのでしょうか。

もちろん違います。

大切なのは、

「どの棚にどんな本があるか」

を知っていることです。

必要な時に取り出せればいい。

それで十分です。

仕事も同じでした。

私は図書館の本を全部暗記しようとしていたのです。

でも実際には、

「電話対応はこのページ」

「チェックインはこのページ」

「精算はこのページ」

と整理しておけば十分でした。

全部覚える必要はありません。

必要な時に探せればいいのです。

効果があった方法① アンチョコを作る

私が最も助けられたのがアンチョコです。

長いノートを見返すのではなく、

よく使う内容だけを1ページにまとめました。

例えばチェックインなら、

1 パスポート確認

2 QRコード確認

3 精算

4 館内案内

という形です。

細かい説明は省きます。

とにかく見た瞬間に分かることを優先しました。

すると頭の負担が大きく減りました。

効果があった方法② やることを見える化する

人は意外と覚えることより、

忘れないように頑張ることに疲れます。

私は勤務中も小さなメモを持ち歩いていました。

やることが出たらすぐ書く。

終わったら消す。

ただそれだけです。

以前は頭の中で覚え続けていました。

しかし今は紙に任せています。

その方が圧倒的に楽です。

効果があった方法③ ミスを仕組みで防ぐ

仕事で失敗すると、

「自分が悪い」

と考えがちです。

私もそうでした。

しかし、ある時ロッカーキーの管理で何度も混乱が起きました。

最初は自分の注意不足だと思っていました。

ところが原因を調べると、

返却済みのキーと未返却のキーが混ざる仕組みになっていたのです。

そこで返却済みのキーを別のカゴへ入れるルールを作りました。

すると混乱がほとんどなくなりました。

ここで学んだのは、

人を責める前に仕組みを疑う

ということでした。

形意拳の稽古も同じだった

私は趣味で形意拳を続けています。

形意拳の稽古では、いきなり複雑なことはやりません。

立禅をする。

単純な動きを繰り返す。

五行拳を反復する。

地味ですが、それを続けます。

すると少しずつ身体が覚えていきます。

仕事も同じでした。

最初から全部を覚えようとすると苦しくなります。

一つずつ。

繰り返し。

必要な情報を整理しながら続ける。

その方が結果的には早く身につくのです。

50代には50代の戦い方がある

若い頃は記憶力で乗り切れたかもしれません。

しかし50代には50代の強みがあります。

経験。

工夫。

仕組み化。

全部を覚えることではなく、

忘れても回る仕組みを作ること。

それが大人の仕事術だと思っています。

私自身、転職したばかりの頃は何度も落ち込みました。

帰宅してから、

「向いていないのかもしれない」

と思った日もあります。

それでも少しずつアンチョコを作り、メモを整理し、仕組みを改善してきました。

すると以前より落ち着いて働けるようになりました。

もし今、

「仕事が覚えられない」

と悩んでいるなら、自分を責める前に考えてみてください。

本当に必要なのは記憶力でしょうか。

それとも仕組みでしょうか。

若い頃は記憶力で仕事をしていました。

今は仕組みで仕事をしています。

最初は負けた気がしました。

でも今は、それが50代の知恵なのだと思っています。

人生は何歳からでも建て直せる。

何度でも建て直せる。

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