「仕事が覚えられない」
転職してから、何度そう思ったかわかりません。
ホテルフロントの仕事は、想像していた以上に覚えることが多くありました。
チェックイン。
チェックアウト。
電話対応。
予約変更。
館内案内。
精算業務。
さらに、その場その場で発生するイレギュラー対応もあります。
56歳の新人にはなかなかの情報量です。
ある日、頭の中が完全に渋滞していました。
「あれもやらなきゃ」
「これも確認しなきゃ」
「さっき何を頼まれたっけ?」
気づけば目の前の仕事に集中できなくなっていました。
今日はそんな私を救ってくれた「やることリスト」の話です。
頭が整理できない本当の理由
当時の私は、
「覚えればいい」
と思っていました。
でも実際は違いました。
問題は記憶力ではなく、
頭の中だけで管理しようとしていたこと
だったのです。
人間の脳は考えるための場所であって、保管庫ではない。
そんな話をどこかで聞いたことがあります。
まさにその通りでした。
覚えよう。
忘れないようにしよう。
そう思うほど頭の容量が埋まっていきます。
そしてミスが増えます。
最初はメモが大失敗だった
実は最初からメモは取っていました。
ただし方法が悪かったのです。
切り取り式のメモ用紙に、
思いついたことをどんどん書いていました。
ところが、
気づくとポケットの中が紙だらけ。
どこに何を書いたかわからない。
大事なメモが見つからない。
探している間に新しい仕事が増える。
完全に逆効果でした。
今思うと、
「整理するためのメモ」でなく
「混乱を増やすメモ」
になっていたのです。
ノート一冊にまとめたら変わった
そこで方法を変えました。
持ち歩く小さなノートを一冊用意しました。
そして、
頼まれたこと
確認すること
後でやること
全部そこに書く。
たったそれだけです。
すると不思議なことが起きました。
頭の中で
「忘れたらどうしよう」
と考える時間が激減したのです。
書いてある。
だから覚えておく必要がない。
これだけでかなり楽になりました。
タスク管理のコツは完璧を目指さないこと
やることリストというと、
きれいに分類したり、
優先順位を色分けしたり、
難しそうなイメージがあります。
でも私は違いました。
ただ書くだけ。
終わったら線を引く。
それだけです。
むしろ複雑にすると続きません。
特に50代以降は、
「続けられる仕組み」
の方が大事だと思います。
やることリストは自分を責めないための道具
仕事でミスをすると、
自分を責めたくなります。
私もそうでした。
でも実際には、
能力不足ではなく、
仕組み不足だったことが多かったように思います。
やることリストは、
忘れないための道具であると同時に、
自分を守る道具でもありました。
全部を頭で覚えようとしない。
必要なことは仕組みに任せる。
そう考えるようになってから、仕事がずいぶん楽になりました。
まとめ
仕事で頭が整理できない時、
まず疑った方がいいのは能力ではなく仕組みです。
私は56歳で未経験の仕事に飛び込みました。
今でも失敗します。
それでも以前ほど慌てなくなったのは、
やることリストという小さな仕組みを持ったからです。
人生を立て直す方法は、意外と派手なものではありません。
小さな工夫を積み重ねること。
それが結局、一番遠くまで連れて行ってくれる気がしています。
人生は何歳からでも立て直せる。
何度でも立て直せる。
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仕事が覚えられない、頭が混乱する時の対処法についてはこちらにまとめています。
▶ 50代で仕事が覚えられない時の対処法
