「教えたでしょ」で終わる職場で潰れそうになった私がやったこと

新しい職場に入ったとき、

「一度教えたでしょ?」

と言われて苦しくなった経験はありませんか?

私はあります。

今の職場に入った当初、正直かなり戸惑いました。

きちんとした研修はほとんどありません。

一度説明を受けたら、そのまま現場へ。

分からないことがあっても業務は次々に流れていきます。

そしてミスをすると厳しく指摘される。

そんな環境でした。

もし今、

「仕事が覚えられない」

「毎日怒られる」

「自分は向いていないのではないか」

と悩んでいるなら、まず伝えたいことがあります。

それは、

あなたの能力だけが原因とは限らない

ということです。

今日は、私が実際に経験したことと、その中で少しずつ気持ちを立て直していった方法を書いてみたいと思います。

元教員の私が感じた違和感

私は30年以上教員をしていました。

教員時代も決して楽な仕事ではありませんでしたが、一つだけ当たり前だと思っていたことがあります。

それは、

「人は一度では覚えられない」

ということです。

説明を聞く。

やってみる。

失敗する。

もう一度やる。

その繰り返しで少しずつ身についていく。

これは子どもでも大人でも同じです。

ところが新しい職場では、

「一回説明したからできるよね」

という前提で話が進むことが少なくありませんでした。

もちろん忙しい職場には事情があります。

教える側も余裕がないのでしょう。

しかし覚える側からすると、

かなり苦しい環境です。

私は次第に、

「自分が悪いのかもしれない」

と思うようになっていました。

若い人たちも同じことで悩んでいた

そんなある日、同じ時期に入社した若いスタッフ二人と話をする機会がありました。

話を聞いて驚きました。

悩みがほとんど同じだったのです。

仕事が覚えられない。

何を優先すればいいか分からない。

失敗するのが怖い。

怒られるのが怖い。

私は50代です。

相手はもっと若い世代です。

最初は、

「年齢のせいかな」

とも思っていました。

しかし違いました。

年齢の問題ではなかったのです。

環境に戸惑っていたのは私だけではありませんでした。

その時、私は二人にこう言いました。

「少なくとも僕たち三人は、これを個人の責任にせず、三人のチームとして見ていこうね」

今振り返ると、不思議な言葉です。

誰かを励まそうとして言ったというより、自分自身にも言い聞かせていたのだと思います。

すると少しだけ気持ちが楽になりました。

全部を自分一人で背負わなくていい。

そう思えたからです。

人は失敗そのものよりも「全部自分の責任だ」と思った時に苦しくなる

仕事でミスをすると落ち込みます。

それは当然です。

でも本当に苦しいのは、

ミスそのものではなく、

「全部自分が悪い」

と思い込んでしまうことではないでしょうか。

特に研修が少ない職場やOJT中心の職場では、

分からないことがあっても聞きづらい空気があります。

すると人は、

環境の問題まで自分の能力不足として抱え込んでしまいます。

私はこれでかなり苦しみました。

だからこそ今は、

個人の責任と環境の問題を分けて考えるようにしています。

もちろん自分が改善すべき部分はあります。

しかし、

仕組みが不足していることまで自分の責任にする必要はありません。

私を助けてくれたのは根性ではなく「仕組み」だった

ではどうやって乗り越えたのか。

答えは意外と地味です。

根性ではありませんでした。

気合いでもありませんでした。

私を助けてくれたのは「仕組み」でした。

アンチョコを作る

最初はメモを取るだけでした。

しかしメモは増え続けます。

必要な時に見つからないこともあります。

そこで私はよく使う内容だけをまとめた自分専用のアンチョコを作りました。

パスポート確認。

QRコードの案内。

館内説明。

精算方法。

何度も使う内容だけを集めたのです。

すると頭の負担がかなり減りました。

やることリストを作る

忙しくなると人は忘れます。

これは能力の問題ではありません。

人間の仕様です。

だから私はやることリストを作るようになりました。

頭で覚えるのではなく、紙に預ける。

すると確認漏れが減りました。

一人で抱え込まない

同時期に入った仲間と情報共有もしました。

分からないことを聞く。

失敗したことを共有する。

それだけでも安心感は違います。

仕事は個人競技ではありません。

チーム戦です。

そこに気づいてから少し楽になりました。

環境はすぐには変えられない

残念ながら、職場の文化は簡単には変わりません。

研修制度もすぐには変わらないでしょう。

上司の考え方も変わらないかもしれません。

でも、自分の工夫は変えられます。

アンチョコを作る。

やることリストを作る。

仲間と支え合う。

確認の仕組みを作る。

こうした小さな工夫は今日からでもできます。

私はそれで少しずつ前に進めるようになりました。

まとめ

「教えたでしょ」

で終わる職場は確かにしんどいです。

自信を失うこともあります。

自分が無能なのではないかと思う日もあります。

でも、少し立ち止まって考えてみてください。

本当に全部あなたの責任でしょうか。

環境の問題まで一人で背負っていないでしょうか。

私は、

根性よりも仕組み。

自責よりも工夫。

その方がずっと前に進みやすいと感じています。

もし今、職場で苦しんでいる人がいるなら伝えたい。

環境はすぐには変えられなくても、自分を守る方法は作れます。

そしてその積み重ねが、いつか大きな自信になります。

人生は何歳からでも建て直せる。

何度でも建て直せる。

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