【50代転職攻略編】第11話 試用期間は会社を見るチャンス|評価基準より確認したいこと

この記事は、「会社見極めチェックリスト」の中でも、試用期間で確認したいポイントを詳しく解説した内容です。まだお読みでない方は、先に第9話をご覧いただくと、より理解しやすくなります。

▶【50代転職攻略編】 第9話 転職を繰り返して見えた共通点|最後の転職に近づく会社選びの判断基準

はじめに

転職活動をしていると、「採用されること」がゴールのように感じてしまいます。

私もそうでした。

試用期間中は、とにかく会社に認めてもらおうと必死でした。

遅刻しない。

ミスをしない。

言われたことは素直にやる。

もちろん、それは大切なことです。

でも、何度もの転職を経験した今なら、あの頃の自分に伝えたいことがあります。

試用期間は、会社があなたを見る期間であると同時に、あなたが会社を見る期間でもある。

面接だけでは分からないことは、実際に働いてみると少しずつ見えてきます。

今回は、試用期間中だからこそ確認してほしいポイントをお伝えします。


教育体制は整っているか

私が働いてきた会社の中には、質問すれば丁寧に教えてくれる職場もあれば、

「前にも言ったよね。」

その一言で終わる職場もありました。

マニュアルが完璧かどうかよりも大切なのは、

安心して質問できる環境があるかどうかです。

もし、

・教える人によって答えが違う

・聞く相手によって仕事のやり方が変わる

・質問しづらい雰囲気がある

そんな状態が続くなら、教育体制は十分とは言えないかもしれません。


困った時の相談ルートは決まっているか

もう一つ、私なら必ず確認することがあります。

それは、

「分からないことがあった時は、どのような流れで相談すればいいですか?」

ということです。

会社によっては「エスカレーション体制」と呼ばれることもあります。

難しく聞こえますが、要するに、

「困った時は、誰に相談すればいいのか。」

そのルールが決まっているかということです。

教育体制が整っている会社では、

「まずは教育担当へ。」

「不在なら主任へ。」

「それでも解決しなければ管理職へ。」

というように、相談する順番が明確になっています。

一方で、

「その場にいる人に聞いて。」

という職場では、人によって教え方が違ったり、後から

「そのやり方は違うよ。」

と言われたりすることもあります。

私自身、教える人によって答えが違い、何が正しいのか分からなくなった経験があります。

だからこそ、相談先が明確になっているかどうかは、教育体制と同じくらい大切な判断材料だと感じています。

面接で聞きにくければ、入社後でも構いません。

「分からないことがあった場合は、どなたに相談すればよろしいでしょうか。」

この一言を聞いてみるだけでも、その会社の仕組みは見えてきます。

仕事は、一人で抱え込まない仕組みがあることも大切です。

安心して相談できる環境があるかどうかも、試用期間中に確認しておきたいポイントの一つです。


ミスをした時の対応を見る

どんな人でも、新しい職場ではミスをします。

だからこそ見てほしいのは、

ミスそのものではなく、その後の会社の対応です。

原因を一緒に考えてくれる会社なのか。

それとも、

「なんでできないの?」

と責めるだけなのか。

この違いは、長く働ける職場かどうかを判断する大きな材料になります。


社員同士の雰囲気を見る

面接では会社の雰囲気までは分かりません。

でも、実際に働き始めると見えてきます。

困っている人に自然と声を掛けているか。

忙しくても協力し合えているか。

新人が質問すると空気が悪くならないか。

こうした日常のやり取りは、その会社の文化そのものです。


半年後の自分を想像してみる

仕事内容だけではありません。

通勤時間。

勤務時間。

体力。

人間関係。

一日の仕事を終えた時、

「少し疲れたな。」

なのか、

「毎日これを続けるのは厳しい。」

なのか。

その感覚は意外と正直です。

試用期間は、自分が無理なく続けられる環境かどうかを確認する時間でもあります。


「試用期間だから仕方ない」と思い込み過ぎない

私は試用期間中に契約が終了したこともあります。

反対に、自分から退職を選んだこともありました。

どちらも当時は落ち込みました。

でも今振り返ると、「相性が合わなかった」という面も大きかったと思います。

もちろん、会社にも事情はあります。

一方で、中には試用期間という制度を利用し、十分な説明もないまま契約終了を伝えてくる会社があるのも現実です。

だからこそ、受け身になり過ぎないことも大切です。


自分を守るためにできること

私なら、試用期間中は簡単なメモを残します。

・今日教わったこと

・質問した時の対応

・困った時に相談できたか

・違和感を感じた出来事

・半年後も働いている姿が想像できたか

ほんの数分で構いません。

一日では気にならなかったことでも、一週間、一か月と振り返ると、同じような違和感が繰り返されていることがあります。

その違和感は、無視しない方がいいと思います。

試用期間中に確認したいチェックリスト

ここまでお伝えした内容を、最後にチェックリストとしてまとめます。

私は今なら、試用期間中に次の項目を意識しながら働きます。

□ 分からないことを安心して質問できる雰囲気があるか

□ 誰に聞いても、ほぼ同じ答えが返ってくるか

□ 困った時の相談ルート(エスカレーション体制)が明確になっているか

□ ミスを責めるのではなく、一緒に改善策を考えてくれる職場か

□ 社員同士が自然に助け合い、声を掛け合う文化があるか

□ 一日の仕事を終えた時、「明日も頑張ろう」と思える疲れ方か

□ 小さな違和感を見過ごさず、振り返る時間を持てているか

すべてを満たす会社は、なかなかありません。

でも、一つひとつ確認していくことで、

「この会社なら長く働けそうだ。」

あるいは、

「少し立ち止まって考えた方がいいかもしれない。」

そんな判断ができるようになります。

試用期間は、会社から評価されるためだけの期間ではありません。

あなた自身が、安心して働ける職場かどうかを見極めるための、大切な確認期間でもあります。


今振り返ると見えていること

以前の私は、

「会社に必要とされる人にならなければ。」

そればかり考えていました。

でも今は違います。

会社も人を選びますが、

私たちも会社を選んでいいのです。

試用期間は、そのための大切な確認期間です。

採用されたことだけに安心するのではなく、

「ここで数年後も安心して働けそうか。」

その視点を持つことで、転職後の後悔はきっと減らせると思います。


あの頃の僕へ

試用期間中は、不安になると思う。

「認めてもらえるだろうか。」

「正式採用になるだろうか。」

そんな気持ちになるのは自然なことだ。

でも、忘れないでほしい。

会社に選ばれるだけが転職じゃない。

あなたにも、その会社を選ぶ権利がある。

もし、小さな違和感が積み重なっているなら、その気持ちにも耳を傾けてほしい。

焦って答えを出す必要はない。

本当に大切なのは、

安心して働き続けられる場所を見つけることだから。


ああ、人生は、何度でも立て直せる。

何歳からでも立て直せる。

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