こんにちは、太郎丸です。
今日は「本当なら」という言葉について書いてみようと思います。
先日、「今頃校長だったのにね」と言われた話を書きました。
その記事を書いたあとも、なぜか一つの言葉が頭に残っていました。
校長。
ではありません。
「本当なら」です。
この言葉は、思っていた以上に長い間、私を縛っていたのかもしれません。
「本当なら」は便利な言葉
不思議ですよね。
人は何かを失った時、「本当なら」という言葉を使います。
本当なら結婚していた。
本当ならあの会社に残っていた。
本当ならもっと評価されていた。
本当なら病気にならなかった。
本当なら今頃――。
私にもありました。
本当なら教員を続けていた。
本当なら管理職になっていた。
本当なら今とは違う人生を歩いていた。
そんなことを何度も考えていました。
押し入れの中に残っているもの
実は私の家の押し入れには、今でも管理職試験の問題集や参考書があります。
管理職試験は最終面接まで進みました。
周囲からも、
「来年は管理職だろう」
と言われていました。
先輩からもらった資料。
何度も読み返した参考書。
書き込みだらけの問題集。
どれも捨てられませんでした。
あれは単なる紙ではなかったからです。
そこには、
「本当ならこうなっていたはずの自分」
が閉じ込められていたからです。
過去を引きずるのは弱いからではない
以前の私は、
過去を引きずっている自分が嫌でした。
いつまで昔のことを考えているんだ。
前を向かなきゃいけない。
そう思っていました。
でも最近は少し違います。
本気で頑張ったことほど、簡単には手放せないのかもしれません。
管理職試験もそうでした。
時間も使いました。
努力もしました。
期待もありました。
だから忘れられなかった。
それは弱さではなく、それだけ真剣だったということなのかもしれません。
本当なら、って何なんでしょうね
最近、少し不思議に思うんです。
「本当なら」って何なんでしょうね。
現実に起きたことが本当なら、
今ここにいる自分も本当のはずです。
ホテルのフロントで働いている私も本当です。
ブログを書いている私も本当です。
形意拳を続けている私も本当です。
なのに人は、
実際には起きなかった未来の方を、
「本当の人生だった」
と考えてしまうことがあります。
私も長い間そうでした。
人生は一本道ではない
若い頃は思っていました。
人生には正解ルートがあるのだと。
そこから外れたら失敗なのだと。
でも今は少し違います。
人生は一本道ではありません。
管理職になった人生もあったかもしれない。
教員を続けた人生もあったかもしれない。
けれど実際に歩いてきたのは、今の人生です。
正解だったかどうかは分かりません。
でも確かに生きてきた人生です。
遠回りもありました。
失敗もありました。
それでも、その道を歩いてきたことだけは事実です。
ブログを書いていて気づいたこと
ブログを書き始めてから気づいたことがあります。
私は教員時代を忘れたかったわけではありません。
意味を見つけたかったのです。
なぜあの出来事があったのか。
何を学んだのか。
今の人生とどう繋がっているのか。
それを整理したかった。
だから書いているのだと思います。
振り返ってみると、
私は1年以上ブログを書くことができませんでした。
書きたいことはたくさんありました。
でも書けませんでした。
転職を繰り返し、
生活を立て直すことに精一杯だったからです。
ところが今は違います。
仕事が落ち着きました。
毎日メモを取っています。
通勤中に考えを整理しています。
夜に記事を書いて、朝に投稿しています。
不思議なことに、今は書くことが苦ではありません。
頑張っているというより、
流れができている感じです。
たぶん私は、
ようやく自分の人生を振り返る余裕ができたのでしょう。
最近、少しだけ変わったこと
最近は押し入れの問題集を見ても、
以前ほど苦しくありません。
まだ捨ててはいません。
でも、そろそろ捨てられるかもしれない。
そんな気がしています。
問題集が変わったわけではありません。
私の方が少し変わったのだと思います。
今の仕事があります。
ブログがあります。
形意拳があります。
以前は、
失ったものばかり見ていました。
でも最近は、
今持っているものにも目が向くようになりました。
だから、
「本当ならこうなっていたはず」
よりも、
「今の人生をどう生きるか」
に意識が向くようになったのかもしれません。
おわりに
人は時々、
起きなかった未来に縛られます。
私もそうでした。
でも最近思うんです。
人生は「本当なら」で生きるものではなく、
「今ここから」で生きるものなのかもしれません。
管理職になった私もいません。
教員を続けた私もいません。
いるのは今の私だけです。
そして、その今の私も悪くありません。
人生って不思議ですよね。
思い描いた通りにはならないことがあります。
失うものもあります。
諦めなければならないこともあります。
それでも人生は続いていきます。
そして続いていく中で、
少しずつ違う景色が見えてくることがあります。
人生は立て直せる。
何歳からでも立て直せる。
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人生をやり直そうと思った原点については、こちらの記事にまとめています。
▶ 『もう人生終わった』と思った日のこと
