休日のLINE一本で、心は出勤してしまう|『繋がらない権利』は意外と難しい

こんにちは。太郎丸です。

休日の朝でした。

コーヒーを淹れて、今日は少しブログを書こうかなと思っていた時です。

スマホが鳴りました。

上長からのLINEでした。

内容は、昨日のレンタカー代の入力について。

その瞬間、ふと頭の中に整くんが現れました。

※整くんとは、ドラマや漫画『ミステリと言う勿れ』の主人公・久能整(くのう ととのう)くんのことです。物事を少し違った角度から見て、淡々と問いかけてくる人物です。

いや、本当に現れたわけではありません。

私の頭の中で勝手にしゃべり始めただけです。


「返信するんですか?」

整くんが聞きます。

「いや、今日は休みだからね。」

私はコーヒーを飲みながら答えました。

「最近は『繋がらない権利』なんて言葉もあるし。」

「じゃあ返信しないんですね。」

「うーん。」

「しないんですね?」

「いや、その……」

「するんですね。」

「たぶんする。」


人間というのは不思議です。

無視しようと思ったはずなのに。

返信しなくてもいいと思ったはずなのに。

気が付けば返信している。

そして返信した瞬間から、頭の中では仕事が再開されます。

昨日の入力。

あの処理。

あの確認。

あのやり取り。

体は家にいるのに、心だけ出勤している状態です。


「面白いですよね。」

整くんが言います。

「何が?」

「皆さん、『繋がらない権利』の話はするんです。」

「うん。」

「でも実際には、繋がらないことより、繋がらなかった時の不安の方が大きいんですよ。」


私は思わず黙りました。

確かにそうです。

LINEを無視すること自体は難しくありません。

通知を消せば終わりです。

でも。

その後が気になる。

何か問題が起きているんじゃないか。

私のミスだろうか。

放置して大丈夫だろうか。

その不安がスマホを開かせます。


「責任感ですね。」

整くんが言います。

「いいことじゃない?」

「半分は。」

「半分?」

「もう半分は、自分で自分を休ませるのが下手なんです。」


耳が痛い。

50代になって思うのですが。

若い頃より体力は確実に減っています。

だからこそ休みは大事です。

でも責任感だけは若い頃と変わりません。

むしろ強くなっている気さえします。

だから休みの日でも気になる。

そして疲れる。


「でもですね。」

整くんがコーヒーカップを見ながら言います。

「本当の問題はLINEじゃないと思うんです。」

「どういうこと?」

「毎回悩んでいることです。」


なるほど。

その視点はなかった。

返信するか。

しないか。

毎回悩む。

毎回迷う。

毎回消耗する。

確かにそれが一番疲れるのかもしれません。


最近、私は仕事でもブログでも同じことを考えています。

ミスを減らすのは仕組み。

成果を出すのも仕組み。

人生を立て直すのも仕組み。

ならば休日の連絡も同じです。

電話は出る。

LINEは夕方に確認する。

緊急以外は翌日に返信する。

何でもいい。

自分なりのルールを決めておけば、そのたびに悩まなくて済みます。


もっとも。

今回の私はどうだったかというと。

「今日は無視しようかな。」

そう思ってから数秒後には返信していました。


「早かったですね。」

整くんが言います。

「うるさいな。」

「過去最速じゃないですか?」

「かもしれない。」

「じゃあ今回は仕組みの負けですね。」

「そうだね。」


二人で少し笑いました。

もちろん実際には、そこに整くんはいません。

でも、そんな会話を頭の中でしていた気がします。

休日のLINE一本で、心は出勤してしまう。

そんな朝でした。

けれど、それも一つの気づきです。

人生は気合いだけでは立て直せません。

仕組みが必要です。

そして時々は、自分自身を休ませる仕組みも必要なのだと思います。

さて。

この記事を書いたので、今度こそ本当に休もうと思います。

人生は立て直せる。

ただし私の場合、まずはスマホとの距離から立て直した方が早そうです(笑)

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