人生は一本の柱で支えなくてもいい。
50代になった今、私はそう考えるようになりました。
若い頃の私は違いました。
ひとつの仕事でしっかり働き、定年まで勤め上げる。
それが人生の正解だと思っていました。
実際、私は長年教員として働いていました。
自分でも天職だと思っていましたし、この仕事を続けて定年を迎えるのだろうと疑っていませんでした。
ところが人生は、自分の思い描いた通りには進まないことがあります。
私は教員を懲戒免職になりました。
詳しい経緯はここでは触れませんが、長い年月をかけて育ててきた人生の大黒柱が、根元から折れてしまったのです。
そのとき失ったのは収入だけではありませんでした。
肩書き。
自信。
居場所。
将来への安心感。
まるで人生そのものが崩れてしまったような感覚でした。
そして今振り返ると、あれほど苦しかった理由がわかるのです。
私は人生を一本の柱だけで支えていたからです。
一本の柱だけで支える家は危うい
想像してみてください。
一本の太い柱だけで支えられている家を。
その柱がどれほど立派でも、地震や台風で大きな傷が入れば家全体が傾きます。
一方で竹林はどうでしょう。
一本一本は細い。
しかし何十本、何百本もの竹が支え合っています。
多少の風が吹いても簡単には倒れません。
人生も同じなのかもしれません。
会社。
仕事。
収入。
そのどれかひとつだけに人生を預けていると、その柱が揺れたときに人生全体が揺れてしまいます。
私はそれを身をもって経験しました。
だから今は、一本の柱をさらに太くすることよりも、複数の柱を持つことの大切さを感じています。
柱が折れてから気づくまでには時間がかかった
正直に言うと、柱が折れた直後はそんなことを考える余裕はありませんでした。
新しい仕事を探すこと。
生活を立て直すこと。
気持ちを保つこと。
それだけで精一杯でした。
「人生を再設計する」
なんて言葉を聞いても、当時の私には遠い世界の話でした。
ただ、少しずつ前に進む中で気づいたのです。
人生は一本の柱だけで支えなくてもいいのではないか。
むしろ一本だけで支えるほうが危険なのではないか。
そこから私の考え方は少しずつ変わっていきました。
人生の設計図を書き換える
今の私は、人生の設計図を書き換えている途中です。
若い頃の設計図はシンプルでした。
仕事一本。
給料一本。
それで人生を支える設計です。
しかし今は違います。
本業のホテルフロント業。
副業として育てているブログ。
そして将来受け取る年金。
この三本を人生の柱として考えています。
もちろん、今のブログ収入は本業ほど大きくありません。
それでも意味があります。
大切なのは金額ではなく、別の柱が育っていることだからです。
一本しかなかった柱が二本になる。
二本が三本になる。
それだけで安心感は驚くほど変わります。
そして何より、
「会社だけに人生を握られていない」
という感覚を持てるようになります。
これは私にとって、とても大きな変化でした。
収入の分散は心の分散でもある
面白いことに、柱が増えると収入だけでなく心も安定します。
会社で嫌なことがあった日でも、
「まあブログがある」
と思える。
ブログのアクセスが落ちた日でも、
「本業がある」
と思える。
どちらかが不調でも、人生全体がゼロになるわけではありません。
一本しか柱がないと、その一本の調子が悪いだけで世界が終わったような気持ちになります。
でも柱が複数あると、
「今はこちらを育てよう」
と考えられます。
人生の選択肢が増えるのです。
あなたにはあなたの設計図がある
ここで誤解してほしくないことがあります。
私はブログを勧めたいわけではありません。
ブログが向いている人もいれば、向いていない人もいます。
投資が向いている人もいます。
資格取得が向いている人もいます。
地域活動や趣味が人生の支えになる人もいます。
大切なのは方法ではありません。
柱を複数持つという考え方です。
私には私の設計図があります。
本業のフロント業。
副業としてのブログ。
将来の年金。
この三本をしっかり育てていきたいと思っています。
そして、この記事を読んでいるあなたには、きっとまた別の設計図があるはずです。
あなたに合った柱。
あなたらしい支え方。
あなたらしい人生の組み立て方。
それを見つけていけばいいのだと思います。
まずは二本目の柱の種を植えてみる
もし今、
「自分には柱なんてない」
と思っているなら、安心してください。
私も最初からブログ収入があったわけではありません。
最初は記事を一本書いただけでした。
二本目の柱は、いきなり建てるものではありません。
種を植えるものです。
資格の勉強を始める。
読書を習慣にする。
副業について調べてみる。
趣味を再開する。
小さな発信を始めてみる。
そんな一歩で十分です。
竹林も最初は一本の竹から始まります。
最初は頼りなく見えても、少しずつ増えていきます。
人生の柱も同じです。
焦る必要はありません。
まずは二本目の柱の種を植えてみる。
人生の設計図を書き換える作業は、そこから始まるのだと思います。
まとめ
人生は一本の柱で支えなくてもいい。
私は教員という大きな柱を失ったことで、そのことを痛いほど学びました。
一本の大木だけに頼るのではなく、竹林のように複数の柱を育てていく。
そのほうが人生はしなやかで強くなるのかもしれません。
人生の設計図は何歳からでも書き換えられます。
私もまだ書き換えの途中です。
だから今日も、小さな柱を一本ずつ育てています。
人生は何歳からでも立て直せる。
何度でも立て直せる。
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