この記事は、「会社見極めチェックリスト」の中でも、「一人立ち」について詳しく解説した内容です。まだお読みでない方は、先に第9話をご覧いただくと、より理解しやすくなります。
▶第9話 転職を繰り返して見えた共通点|最後の転職に近づく会社選びの判断基準
配属先によって残業時間は違う
求人票を見ると、
「平均残業時間 月15時間」
「平均10時間程度」
そんな言葉を目にすることがあります。
以前の私は、その数字を見て、
「この会社なら無理なく働けそうだ。」
と思っていました。
でも、実際に働いてみると、その印象は変わりました。
同じ会社でも、配属される部署によって働き方は大きく違っていたのです。
残業がほとんどない部署もあれば、毎日のように残業が続く部署もある。
会社全体の平均は間違っていません。
ただ、その数字が自分の働き方とは限らないのです。
今振り返ると、私が確認すべきだったのは、
「会社の平均残業時間」ではなく、
「配属予定部署の働き方」でした。
今回は、入社後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、確認しておきたいポイントをお伝えします。
会社平均と配属先は別に考える
求人票に書かれている残業時間は、会社全体の平均であることが少なくありません。
例えば、
事務部門はほとんど残業がない。
営業部門は毎日残業がある。
現場は繁忙期だけ残業が増える。
こうした会社なら、平均残業時間だけを見ても、自分が配属される部署の実態は分かりません。
だから私は今なら、
「配属予定部署では、普段どのくらい残業がありますか。」
と確認します。
会社全体ではなく、自分が働く場所を知ること。
その方が、入社後のギャップは少なくなります。
一日の流れを聞いてみる
残業時間だけを聞くよりも、自然に実態が見えてくる質問があります。
それは、
「一日の仕事の流れを教えていただけますか。」
という質問です。
例えば、
朝は何時から準備を始めるのか。
昼休憩はしっかり取れているのか。
夕方はどのような業務で終わるのか。
こうした話を聞いていると、
残業が多いか少ないかだけではなく、
どんな働き方をしているのかが見えてきます。
数字だけでは分からないことが、一日の流れの中にはたくさんあります。
繁忙期についても確認しておく
もう一つ、確認しておきたいことがあります。
それは、
「一年を通して忙しい時期はありますか。」
ということです。
普段はほとんど残業がなくても、
決算月だけ忙しい会社。
年末年始だけ残業が増える会社。
季節によって仕事量が大きく変わる会社。
こうした職場もあります。
忙しい時期があること自体は珍しいことではありません。
でも、
「いつ頃、どのくらい忙しくなるのか。」
それを知っているだけでも、生活のイメージはしやすくなります。
サービス残業はないか
残業時間だけでは見えないこともあります。
例えば、
残業した分は、きちんと申請できるのか。
「もう帰っていいよ。」
と言われる雰囲気があるのか。
反対に、
「みんな残っているから帰りづらい。」
そんな空気はないのか。
制度だけでは分からない部分です。
今の職場では、残業は一分単位で申請できます。
だから、「今日は少し残ったな」と思っても、不満を感じることはほとんどありません。
一方で、以前働いていた職場では、
残業そのものより、
「申請しづらい空気」
の方が気になったことがありました。
働きやすさは、残業時間だけでは決まりません。
安心して働ける環境かどうかも、同じくらい大切だと思います。
残業時間だけでは、生活は見えてこない
私は転職を繰り返す中で、もう一つ気付いたことがあります。
それは、
残業時間だけでは、その会社での生活は想像できない。
ということです。
例えば、私が経験した職場では、
朝6時から15時までの早番。
8時から17時までの日勤。
13時30分から22時30分までの遅番。
このようなシフト勤務がありました。
さらに、通勤時間は片道1時間以上。
求人票には書かれていない部分ですが、
実際には、仕事だけでなく生活そのものに影響します。
だから今なら、残業時間だけでは判断しません。
始業時間。
終業時間。
シフトの種類。
通勤時間。
休日の取り方。
そうしたものを合わせて、
「この生活を一年続けられるだろうか。」
という視点で考えるようになりました。
数字だけでは見えない働き方もあります。
だからこそ、自分の生活に当てはめて考えてみることが大切です。
タイミング別・確認したい質問
ここまでお伝えした内容を、「いつ聞くと自然なのか」という視点でまとめました。
すべてを質問する必要はありません。
気になったことだけでも確認できれば、入社後のギャップを減らすことにつながります。
面接で聞いても自然な質問
□ 配属予定部署では、普段どのくらい残業がありますか。
□ 一日の仕事の流れを教えていただけますか。
数字だけでなく、働き方全体を知るきっかけになります。
内定後・入社前に聞いてみたい質問
□ 繁忙期はいつ頃ですか。
□ シフト勤務の場合、勤務時間はどのような組み合わせになりますか。
□ 配属予定部署の一日の流れを、もう少し詳しく教えていただけますか。
入社後の生活を具体的にイメージしやすくなります。
入社後に確認したいこと
□ 残業はどのように申請していますか。
□ 定時で帰る方もいらっしゃいますか。
□ 困った時は、誰に相談すればよいでしょうか。
制度だけでなく、実際の職場の雰囲気も少しずつ見えてきます。
今振り返ると見えていること
以前の私は、
求人票の数字だけを見て安心していました。
でも、本当に大切なのは、
その数字が、
自分が働く部署にも当てはまるのか。
ということでした。
会社全体の平均は、一つの目安にはなります。
でも、毎日働くのは会社全体ではありません。
自分が配属される部署です。
そこを少し確認するだけでも、
転職後の「こんなはずじゃなかった」は減らせると思います。
あの頃の僕へ
会社の数字を疑えと言いたいわけじゃない。
平均残業時間も、会社が公表している大切な情報だ。
でも、その数字だけで安心しないでほしい。
あなたが毎日働くのは、
会社全体ではなく、
配属された部署なんだ。
だから、配属先の働き方を聞くことは、決して失礼なことじゃない。
安心して働くために、
確認していい質問なんだ。
ああ、人生は、何度でも立て直せる。
何歳からでも立て直せる。
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