このシリーズは、転職活動をしていた「あの頃の私」が、一番知りたかったことをまとめています。
内定通知を受け取った日、私は「これで終わった」と思っていました。
転職活動をしていると、「内定」は特別な言葉です。
何社も応募し、不採用の通知を受け取り、そのたびに気持ちを立て直してきた人にとって、内定の連絡は努力が報われた瞬間でしょう。
私もそうでした。
「よし、やっと終わった。」
「これで人生を立て直せる。」
通知を見た瞬間、心の底からホッとしたのを覚えています。
でも今振り返ると、あの頃の私は大切な勘違いをしていました。
内定はゴールではありません。
本当のスタートは、そのあとだったのです。
私は「内定が出たら安心」と思っていました
転職活動中は、どうしても内定を取ることばかり考えます。
求人を探し、応募書類を作り、面接を受ける。
毎日その繰り返しです。
だから内定が出ると、肩の力が抜けます。
「これで大丈夫だ。」
誰でもそう思うでしょう。
私もそうでした。
しかし、私は転職活動の中で、内定をいただいたあとに状況が変わる経験をしました。
詳しい事情はこの記事の本題ではありません。
ただ、その経験から、一つだけはっきり学んだことがあります。
人生は、内定通知一枚で確定するほど単純ではない。
だから私は、内定が出てからの考え方を大きく変えました。
「内定を取ること」が転職活動ではなく、
実際に働き始め、試用期間を終え、自分の居場所を築くところまでが転職活動。
そう考えるようになったのです。
この考え方に変わってからは、内定が出ても浮かれすぎず、一つひとつ確認しながら次へ進めるようになりました。
内定が出たあとこそ、人生を守る準備が始まる
転職活動では、応募書類の書き方や面接対策の記事はたくさんあります。
でも、「内定後」のことを詳しく教えてくれる記事は意外と多くありません。
だからこそ、この回では私が経験から学んだことを書いておきたいと思います。
内定が出たあとこそ、自分の人生を守る準備が必要です。
私は、次の四つを意識するようになりました。
① 入社日までは退職のタイミングを慎重に考える
今の職場がつらければつらいほど、
「もう辞めよう。」
という気持ちは強くなります。
私も早く新しい環境へ行きたいと思っていました。
ですが、その経験があったからこそ、今はこう考えています。
退職は、「内定が出たから決める」ものではありません。
・正式な雇用条件は確認できているか。
・入社日は確定しているか。
・必要な手続きは終わっているか。
・もし予定が変わった場合でも対応できるか。
そこまで確認してからでも遅くありません。
嬉しい出来事があった時ほど、人は慎重さを失いやすいものです。
だから私は、内定をもらった時ほど、一度立ち止まるようになりました。
② 生活資金だけでなく、「もしもの時」の備えもしておく
転職活動では、生活資金を準備しておきましょう、とよく言われます。
もちろん、それは大切です。
生活に余裕があるだけで、判断も落ち着いてできます。
でも、私が本当に伝えたいのは、その先です。
転職では、思いもよらないことが起きる場合があります。
私自身、内定が取り消しになってしまった経験があります。
その連絡を受けた時は、頭が真っ白になりました。
「終わった。」
「もうどうしようもない。」
そんな気持ちになったことを覚えています。
ですが、そこで私は、すぐに返事をしませんでした。
一度状況を整理し、何が起きているのかを確認し、相手と話し合う時間を持ちました。
その結果、雇用先との話し合いの中で、一定期間分の給与を保証していただくことができました。
もちろん、これはすべてのケースで同じ結果になるとは限りません。
状況によって異なりますし、法的な判断が必要になることもあります。
だからこそ、ここで私がお伝えしたいのは、「補償を受けられることがある」ということではありません。
予想外の出来事が起きた時ほど、その場で結論を出さないこと。
これが一番大切です。
焦って受け入れてしまう前に、
本当にその説明でいいのか。
確認できることはないのか。
相談できる相手はいないのか。
一度立ち止まるだけで、見える景色が変わることがあります。
必要であれば、弁護士など専門家に相談することも、大切な選択肢の一つです。
人生を守るためには、「すぐ決めない勇気」も必要なのだと、私はあの経験から学びました。
③ 入社前に、他の選択肢を急いで閉じない
内定をいただくと、
「もう転職活動は終わりだ。」
そう思いたくなります。一刻も早く安心したいからです。
もちろん、内定先に対して誠実に向き合うことは大切です。
ですが、正式に入社するまでは、冷静に状況を見ておくことも必要です。
雇用条件は説明どおりか。
疑問に思うことは残っていないか。
本当に納得して新しい一歩を踏み出せるか。
私は以前、「採用された」という気持ちが強すぎて、自分が会社を選ぶ立場でもあることを忘れかけていました。
転職は、会社に選ばれるだけではありません。
自分自身も、「これから人生を預ける場所」として会社を選んでいます。
だからこそ、焦って選択肢を閉じるのではなく、最後まで落ち着いて判断することが大切だと思います。
④ 試用期間が終わるまでが、本当の転職活動
私が今、一番大切だと思っていることがあります。
それは、
転職活動は、入社した日では終わらない。
ということです。
試用期間を終え、
「ここなら安心して働いていけそうだ。」
そう思えるところまでが、本当の意味で転職活動なのだと、私は考えています。
試用期間は、会社が自分を見極める期間でもあります。
でも、それだけではありません。
自分自身も会社を見る期間です。
仕事内容は、聞いていた内容と大きく違わないか。
無理な働き方になっていないか。
職場の雰囲気や価値観は、自分に合っているか。
最初は慣れないことも多いでしょう。
多少の戸惑いは誰にでもあります。
だからといって、
「採用してもらったんだから、全部我慢しなければ。」
と思い込む必要はありません。
人生を立て直すための転職なのに、自分を壊してしまっては意味がありません。
会社だけでなく、自分自身も「ここで長く働けそうか」を見極める。
その視点は、ぜひ持っていてほしいと思います。
私が今なら、内定後に必ず確認すること
もし、もう一度転職活動をするなら、私は内定をもらった時点で、次のことを確認します。
・退職するタイミングは本当に適切か。
・生活資金に余裕はあるか。
・雇用条件を細かく確認したか。
・困った時に相談できる人や専門家はいるか。
・試用期間中に、自分は何を確認したいのか。
以前の私は、「内定=ゴール」だと思っていました。
でも今は違います。
内定は、新しい人生の入口です。
その入口を慌てて駆け抜けるのではなく、一歩ずつ足元を確かめながら進んでいく。
そのほうが、結果として安心して長く働ける可能性が高くなると感じています。
今日やることは一つだけです。
「内定後チェックリスト」を作ってください。
紙でも、スマートフォンのメモでも構いません。
例えば、こんな項目です。
・退職のタイミング
・生活資金の確認
・雇用条件の確認
・試用期間中に確認したいこと
・困った時の相談先
30分もあれば作れます。
そして、このチェックリストは今回の転職だけのためのものではありません。
一度作ってしまえば、次に転職するときも、そのまま使えます。
状況に合わせて少し書き足したり修正したりするだけで、自分を守るための判断基準になります。
私は失敗や想定外の出来事を経験したからこそ、強く思います。
人は不安になると、早く答えを出したくなります。
だからこそ、感情ではなく、あらかじめ作っておいたチェックリストに沿って確認する。
その小さな仕組みが、自分を守ってくれることがあります。
未来の自分への贈り物だと思って、ぜひ一度作ってみてください。
まとめ
転職活動では、どうしても「内定を取ること」が目標になりがちです。
もちろん、それは大きな一歩です。
でも、本当に大切なのは、その先にあります。
安心して働き続けられること。
自分らしく人生を立て直していけること。
そのためには、内定をもらったあとも焦らず、一つひとつ確認しながら進むことが大切です。
私自身、内定後に状況が変わる経験をしたからこそ、学んだことがあります。
それは、
「すぐに結論を出さないこと」が、自分の人生を守ることにつながる場合がある。
ということです。
確認する。
相談する。
必要なら専門家の力も借りる。
そして、試用期間が終わるまで、自分にとって本当に安心して働ける場所なのかを見極める。
そこまで含めて、私は転職活動だと思っています。
この記事が、これから新しい一歩を踏み出すあなたの備えになれば、とてもうれしいです。
ああ、人生は何度でも立て直せる。
何歳からでも立て直せる。
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